3rd ALBUM 「versus」感想
もっと早く書こうと思いつつ、はや1年近く放置状態となっていたアルバム感想。ようやくサードです。最近はipodという便利なものを手に入れたので聴く機会も増えてきましたしね。まあ次作以降もぼちぼちと。
このアルバム全体の印象としては、ラブソングが多いものの、後の「自分さがし」路線への萌芽となるような楽曲もいくつか含まれており、意外に重要な位置を占めるアルバムだったのかも、と今にしては思ったり。
では1曲づつコメントします。
Track1:『Anothr Mind』
アコギの物悲しさを漂わせるカッティングで始まる曲。僕の中では「ダークミスチル」として前作の『All by myself』とセットのイメージです。歌詞の中で「It's just darkside of my heart」とまあそのまんま歌われてますね。
この曲で印象的な歌詞といえば、
「誰かが定めた自分を演じてるAnother Mind」
というとこだと思います。よく「〇〇さんらしく頑張れ!」みたいに言う人がありますが、これも自分以外の人が勝手に思っている「〇〇さんらしさ」なんじゃねえのか?と思うことがあります。周りの人に作られたイメージを自分が演じざるを得ないというのは、誰にでもあることでしょう。もっと言えば、「自分が定めた自分」を演じてることもあるのではという気も?僕なんかはそうかもしれません。そして、それが周りの人が持つイメージとなると。
そんなことを考える1曲。意外に好きな曲です。改めて聴いてみると「自分を打ち砕くリアルなものは 偽りだと目を伏せてた孤独なTeenage」という一節が。新曲『フェイク』とどこかで繋がっているのかもしれないフレーズです。
Track2:『メインストリートへ行こう』
前曲とはうって変わって、明るくノリのいいナンバー。好きな女性とデートできる高揚感が曲全体から伝わってきます。で、さらに気分を高揚させる要因のひとつとして「誰にも内緒」ということもあるんでしょう。最後までその高揚感のままで「メインストリートへ行こうよ!」です。「!」です。調べたら他にもあるのかもしれないけど、歌詞に感嘆符が使われてる曲って他にありましたっけ?少なくとも僕の記憶にはないです。
音像としては、今聴くからそうなのかはわからないけど、なにか90年代以前の懐古チックな感じがします。
Track3:『and I close to you』
若かりし頃、歌詞に感情移入しまくった曲(笑)。特に大サビ(Cメロ?)の
「You must be break down 電話のベルが It’s just a mad love 鳴る度 心のどこかで I wnt to be your man かすれた君の声が クールなふりした僕を狂わせる」
のとことかね。
曲自体としては、ホーンセクションが目立つアレンジとか、ギターがワウワウ言ってたりして特徴のある音も目立ちますが、曲の構成もちょっと違うのかな。
A-B-A-B-C(繰り返し)-D-A-B
みたいな感じでサビといえる部分がないような。一応Cメロがサビといえるのかもしれないけど、普通のサビとは違う。実質的にはAメロとBメロがサビの役目を果たしているといえるかも。
Track4:『Replay』
ミスチルポップのいわゆる「王道」路線の代表的な1曲。牧瀬里穂が出ていたポッキーのCF曲としても古くからのファンには有名ですね。僕は、ミスチルの存在を知る前にCMを見てて、キャッチーでいい曲だなあとは思っていたのですが、その後ミスチルを知り、この曲を改めて聴いて、ああ、あの曲を歌ってたのはミスチルだったんだ~と思ったのでした。
イントロ後、すぐサビという他の曲にない入りかたですが、これが曲全体を引き締めているような感じがします。小論文とか書くときにはまずは結論を書いてそれから理由を書いていくのと同じように(違うか)。
まだ、ライブで聴いたことがないので、一度ライブで聴いてみたい1曲です。
Track5:『マーマレード・キッス』
ちょっと気だるい雰囲気のラブソング。僕にとってはそんなに印象のない曲でもあります。曲が一本調子で平板に思えるからかもしれません。歌詞なんかをみると、今までのラブソングと違う感じもありますが、ちょっと無理して作ったのではないかという気も。
Track6:『蜃気楼』
イントロのベースラインが印象的な曲。前曲に比べて印象が薄いというわけでもないけど、なぜか曲のタイトルがぱっと思い浮かんでこないという不思議な曲です。これもダークミスチル。最近まで、僕は比較的最近までダークミスチルが好きじゃなかったので無意識にスルーしていたのかも。「気狂いピエロ」、「狂った果実」、「壊れかけた孤独な心」など、病んでる感じの言葉が盛りだくさん。まるで、蜃気楼の向こうに深海が待っているかのよう。そういう意味では、下地はすでにこの頃からできつつあったのかもしれません。
Track7:『逃亡者』
前作の『思春期の夏~君との恋がいまも牧場に~』につづくJENボーカル曲。『思春期の~』と違うのは、作詞・作曲:小林武史ということでしょうか。というか、ミスチルのアルバム全部通してみても、他に作詞作曲とも小林武史が手がけた曲ってありましたっけ?
いたってシンプルな曲でコード7つで弾けてしまいます。JENのボーカルと相まって、ほのぼのムードが漂いますが、歌詞はメロディとは対照的に暗い感じ。とにかく異色中の異色作といえます。
Track8:『LOVE』
好きな曲のひとつ。こういう内容の歌詞は、男性には共感する人も多いと思うのですが、女性はどうなのでしょ?アルバム曲にしては人気の高い曲です。この曲の2人の関係を表現する言葉として「友達以上恋人未満」というのを使う人もいますが、なんかそれもしっくりこない。僕があえて言葉で表現するなら「同志」という言葉を選ぶでしょうか。
Track9:『さよならは夢の中へ』
別れを引きずっているような感じのバラード曲。前作の『Distance』と状況がかぶってるような気がするのは僕だけでしょうか(もしくはその後の回想)。間奏でのギターソロがもの悲しさ感を増幅しています。比較的メロディも歌詞も嫌いじゃないんだけど、僕にとっては印象の薄い一曲。ラストの『my life』との並びはなんだか対象的ですね。
Track10:『my life』
ご高承のとおり(?)、このブログのタイトルを拝借した1曲。なぜ僕のラブレターが62円という中途半端な値打ちしかないのか分からない若いファンの子もいるんでしょう。念のため書いておくと、今は郵便で封書を出すと80円ですが、昔(平成6年1月まで)は62円だったのです。ちなみにハガキは41円でした。もっとも、今はラブレターなんて書いても手紙じゃなくてメールですかねぇ。そんな時代を感じさせる歌詞には「ラブレター」、「破れた」、「フラれた」といった押韻が使われており、その後の作詞にも影響を与えたと思われます。
そんな、この曲のキモは「こそ」と「でも」だと思ってるのですが、それは前に「「こそ」と「でも」」で少し書いているので、そっちにまくります。
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